CSVファイルのデータ読込・書出
Last modified: 2025/10/31
入退室管理システムなどとデータ交換をする際によく利用されるのが,
CSVファイル(コンマ区切りのテキストファイル)である。
- テキストファイルは文字データのみからなり,
書体やフォントサイズ,罫線などの書式情報を含まないファイル形式である。
- テキストファイルの拡張子は通常「.txt」だが,
CSVファイルの拡張子は「.csv」である。
- 例1: CSVファイル「data1.csv」の例
CSVファイルからのデータ読み込み
CSVファイルをダブルクリックすると,Excelが起動し,
自動的にコンマで区切られた各項目が一つ一つセルに分かれて読み込まれる。
ただし,データの内容によっては,正しく読み込まれないことがある。
- 例1の利用者番号や区分のような,複数桁の数字列で表されるデータは,
数値データとして認識され,先頭の0が消えてしまう。
- 例1の生年月日のような「yyyymmdd」形式の日付を読み込んだ場合も,
日付データではなく数値データとして認識されてしまう。
自動的に読み込ませた時に問題がある場合は,以下の手順で読み込ませる。
- CSVファイルの拡張子「.csv」を「.txt」に変更する。
- Excelの「ファイル」から「開く」を選択し,
「参照」をクリックしてOpenダイアログを開く。
- Openダイアログの「ファイルの種類」欄で「すべてのファイル」を選択してから,
拡張子を「.txt」に変更したファイルを選択して「開く」をクリックする。
- テキストファイルウィザードが開いたら,1画面目は,
データのファイル形式が「コンマやタブなどの区切り文字によって
フィールドごとに区切られたデータ」で,
「元のファイル」欄が「932:日本語 (シフトJIS)」になっていることを確認し,
「次へ」をクリックする。
- ファイルの文字コードがUTF-8の場合は,
「元のファイル」欄は「65001:Unicode (UTF-8)」を選択する。
その場合,ファイルはBOM付きUTF-8である必要がある。
- ウィザード 2画面目で,区切り文字の中の「コンマ」のみにチェックを入れて,
「次へ」をクリックする。
- ウィザード 3画面目で,画面下の「データのプレビュー」の中の,
自動的に読み込ませた時に問題のある列に対し,
画面左上のデータ形式の中から適切な形式を選択する。
- 例1の利用者番号と区分(複数桁の数字列)の場合は,
プレビューの中の各列を選択してから,データ形式として「文字列」を選択する。
- 例1の生年月日(「yyyymmdd」形式の日付)の場合は,
「生年月日」の列を選択してから,データ形式として「日付 YMD」を選択する。
- データ形式を指定し終わったら,「完了」をクリックする。
CSVファイルを開いて加筆・修正した後に保存する場合の注意点
- 日付データの形式の違い
- CSVファイル内の日付データは通常「yyyy/m/d」形式で読み込まれる。
(上の読込例参照)
- 元の形式がこれと異なる(例えば,例1の「yyyymmdd」形式)場合,
保存したときに形式が変わってしまう。
- このようなときは,Excelの「表示形式」機能を用いて
元の形式(例えば「yyyymmdd」形式)で表示しておく必要がある。
- 日付のデータ範囲を選択した状態で,
リボンの「ホーム」タブの「数値」グループ右下の矢印をクリックして,
セルの書式設定画面を開く。
- セルの書式設定画面の開き方として,以下の方法もある。
- 選択したセル範囲の上で右クリックして出るメニューから
「セルの書式設定」を選択する。
- データ範囲を選択した状態で,
「Ctrl + 1」キー(Controlキーを押しながら1キー)を押す。
(「1」はテンキーではなくキーボード上部の「1」である。)
- セルの書式設定画面の「表示形式」タブで,分類の中の「ユーザー定義」を選択し,
画面右側の「種類」欄に半角文字で「yyyymmdd」と入力したら,「OK」を押す。
- このとき,指定形式にした場合の表示例が「サンプル」欄に出ている。
- CSVファイルの拡張子を「.txt」に変更した場合
- 拡張子を「.txt」に変更したファイルを開いた後に上書き保存すると,
CSV形式(コンマ区切り形式)ではなくタブ区切り形式で保存されてしまう。
- このようなときは,CSVファイルとして保存し直す必要がある。
- Excelの「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択し,「参照」をクリックして
Saveダイアログを開く。
- Saveダイアログの「ファイルの種類」欄で
「CSV(カンマ区切り)(*.csv)」を選択して「保存」をクリックする。
- 文字コードをUTF-8にしないと文字化けするデータを含む場合は,
「CSV UTF-8(コンマ区切り)(*.csv)」を選択する。
- 「データ損失の可能性」という警告が出るが,無視してよい。
CSVファイルへのデータ書き出し
Excelブックのアクティブシート上のデータをCSVファイルとして保存するには,
以下の手順で書き出す。
- Excelの「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択し,「参照」をクリックして
Saveダイアログを開く。
- Saveダイアログの「ファイルの種類」欄で
「CSV(コンマ区切り)(*.csv)」を選択し,保存先とファイル名を指定して
「保存」をクリックする。
- 文字コードをUTF-8にしないと文字化けするデータを含む場合は,
「CSV UTF-8(コンマ区切り)(*.csv)」を選択する。
- 「データ損失の可能性」という警告が出るが,無視してよい。